一九六九年七月二十日の午前十時過ぎ、開店直後の新宿紀伊國屋のエスカレーター登り口のわきのところで、ぼくは一体自分が第三者の眼にはどんな若者にうつっているのかを初めはちょっと相当に気にしながら、激しい夏の陽ざしの中に突っ立っていた。
2015/07/02 11:45:55